CMSとは?初心者向けにCMSに基礎から丁寧に解説!

CMSの機能やWEBサイトを作成するにあたり、HTMLやCSSにJavaScriptなどある程度知識ある人でないと制作ができないのでは?とお考えの方へ。CMS(コンテンツマネジメントシステム)というツールを用いることで専門的な知識が無くてもWEBサイトを作成することができます。ブログを書くのに用いる管理画面を一度は目にした方も多いと思いますが、ブログの管理画面もCMSの一つと言えます。
この章ではCMSの種類や機能、CMSを利用した際のメリット・デメリットなどを解説してきます。

CMSとは?

CMSとは「コンテンツ・マネジメント・システム」の略称で、HTMLやJavaScriptなどの専門知識がなくともWEBサイトの制作や更新が簡単にできてしまうシステムで、ブログの管理画面をイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
今まではホームページを作成する場合、制作会社に依頼するか、ホームページビルダーなどのソフトを自分で利用して作成し、FTP接続でサーバにアップロードするといった作業が必要でしたが、CMSの登場で専門知識がなくとも専用管理画面よりサイト制作や更新ができるようになりました。
現在では多くの企業ホームページではこのCMSを利用して作成されており、「新着情報」や「お知らせ」、「お客様の声」「コラム」といった自社のコンテンツを適切に発信していく上で欠かせないツールとなっています。

CMS

CMS Content Management Concept. The meeting at the white office table.

世の中で利用されているCMSについて

W3Techsが公開している2023年のリサーチデータを見ると、世界シェアの53.6%がCMSを利用しており、その中でもWordPressの利用率は43%と世界で一番利用されているCMSとなっています。WordPressに続いてはShopifyやWix、Squarespace、JoomlaといったCMSが利用されています。
日本での利用率をみますとWordPressの利用率が82.2%と大半を占め、2位以降にはAdobe Systems、Shopify等が続きます。

CMSの機能について

CMSの持つ機能にはどんなものがあるでしょうか。機能を理解することでCMSのイメージがより掴めていくことと思います。

エディタ機能

エディタ機能では、Wordやメモ帳にテキストを入力するのと同じ感覚で文章が作成できます。また画像を任意の箇所に挿入したり、文字の装飾や票の挿入などもでき、作成した内容はそのままWEBコンテンツとして表現されるため、htmlの知識のない人でも簡単に作成できるのが大きな特徴と言えます。
作成したコンテンツをWEB上に公開する際には予約投稿機能を使って指定の日に公開するといったことも可能です。

ユーザー管理機能

作成するコンテンツの管理を複数のユーザーで行うことができたり、権限のある人のみ修正や更新ができるなど管理者権限を付与する機能があるのもCMSの特徴です。重要なコンテンツの操作は特定のユーザーに限定することで、他ユーザーによる操作ミスやトラブルを防ぐことができます。そのほかのユーザー管理機能としてはユーザーグループを作成し、グループ単位で権限を付与したりすることも可能です。

マーケティング機能

WEBサイトの運用において必要となるSEO対策やランディングページ最適化、メルマガ配信、FacebookやInstagram、XなどSNSツールとの連携などなど。WEBマーケティングの施策がおのずと必要となり、そうしたものに対応するためマーケティング機能の充実したCMSもあります。

CMSを利用する際のメリット

WEBコンテンツ作成や更新などの業務効率化

専門知識がない人でもWEBコンテンツの作成や更新が簡単にできることが最大の魅力と言えます。予めテンプレートが用意されており、テンプレートを活用しながらサイト制作が行えるのも魅力の一つです。運用後のサイト更新も外部に依頼することなく自社で取り組めるためコスト削減とスピードアップを図ることができます。

複数の担当者で運用することが可能

HTMLを用いたサイト制作では、1人の担当が作成や更新を行うことが普通でしたが、CMSを利用することで管理者と担当者数名といった形での分業による共同編集作業ができるようになりました。これによりスピードアップと効率化を図ることができます。

デザインを統一し変更も容易に行える

デザインに於いてテンプレートをうまく活用できるのも特徴の一つで、一からデザインを興してコーディングすることを考えるとはるかに工数を抑えることができます。またデザイン修正もCMSの機能を用いて簡単にレイアウト変更や仕様変更を行うことができます。CMSの中にはプレビュー画面を見ながら直感的に修正作業を行えるものや、ドラッグ&ドロップの操作で文字の大きさやボタンの配置を変更できるものもあります。

マルチデバイス対応が簡単にできる

現在デバイスというとPCの他にスマホやタブレットなどがあり、主流はモバイル端末となっています。マルチデバイス対応をしていないサイトではモバイル端末で検索すると上位表示されないといった不利益を被ることでしょう。PCサイトとモバイルサイトを別々に作成するにはコストも手間もかかりますが、CMSを利用することでレスポンシブデザインのマルチデバイス対応がおのずとなされます。

SEO対策として効果を出しやすい

CMSは、関連性があるコンテンツ同士を紐付けしやすい性質があり、クローラーがWEBサイト内を回遊しやすくなります。こうした部分を見てもSEOと親和性の高い構造になっており、日本でも一番利用されているWordPressにおいては、サイトマップの作成や更新が簡単に行えたりSEO対策のプラグインが豊富に用意されていたりとSEO対策で効果を出しやすいCMSと言われています。

CMSを利用する際のデメリット

一般的な静的HTMLサイトと比べて制作費用が割高になるケースがある

CMSのインストールや初期設定、テーマの作成やデータベースとの連動など、静的なHTMLだけでなく動的なページの作成やシステムとの連動といったことを行う場合制作費用が高くなります。作成するWEBサイトの目的に応じて、作成手法を検討する必要がありますがボリュームが少なく更新頻度もあまりないようなサイトであればHTMLで作成した方が良いかもしれません。

定期的なバックアップが必要

通常HTMLで作成するWEBサイトであれば、PCで作成したデータをサーバーにアップするので、コンテンツ自体(バックアップ)は常にローカル環境に残ります。CMSを利用した場合は作成や更新などがWEB上で行われるため利用しているWEBサーバーで常にバックアップを取るか、定期的にサーバーからバックアップを取るなどの必要があります。

アップデートが多い

WordPressを例にした場合ですが、コアシステムと各プラグイン、テーマのバージョンアップが頻繁に行われるため、管理者は定期的にアップデート作業をする必要があります。その際、特にプラグインに関していうと不具合が発生するケースが少なくありませんので、その都度、原因の調査から修正対応等を行う必要があります。

CMSサイトの構築費用

CMS自体の費用に関してはWordPressであれば無料で利用できます。

小規模サイトの構築(10ページ程度)

制作にかかってくる費用としては、サイト企画費用やディレクション費用が不要でテンプレートベースで作成するケースであれば、静的コンテンツと問合せフォーム含め10ページ程度で50万円位が相場と言えます。

中規模サイトの構築(50~100ページ~、動的コンテンツを含む場合)

静的ページ以外にお客様の声や事例ページなどの動的ページも含めた、ある程度の規模のサイト構築の場合、サイト企画費用やディレクション費用に加えDB対応なども加味するとそのボリュームや内容によりますが、200万円~の費用が発生すると思われます。

システムと連動した大規模CMSサイト

通販サイトや製品検索サイト、顧客管理サイトとの連携などがある場合、CMSサイトの構築に加え外部システムとの連携やスクラッチでのWEBシステム構築など様々なケースが想定されます。500万円以上はかかるケースが多いと思いますので、予算組みをしっかりと行いプロジェクト管理をしつつ進めていく必要があります。

その他制作費用以外にかかるものとしてはWEBサーバー費用やサイト保守費用、システムが絡む際はシステムサポート費用等があり、サーバー費用のみレンタルサーバーでの運用であれば月数千円のものから利用されるサーバーの内容や保守関連によっては月々数万円から数十万円と幅が広いので、サービス内容をよく確認の上、御見積で確認をしましょう。
CMS相場

CMSの種類

オープンソース型

代表的なものとしてWordPressがありますが、プログラムが一般公開されており、誰でも無料で利用できるタイプのものを指します。様々なテンプレートやプラグインが用意されており、これらを組み合わせることでWEBサイトを作成でき、カスタマイズも行える点が魅力ですがデメリットとして大規模なアクセスを想定していないのと、何かトラブルが起きた際には自力で解決しなければならず、大規模な企業向けのWEBコンテンツを作成する場合は向いているとは言えないため注意が必要です。

フルスクラッチ型

CMS自体を完全に独自開発するケースで一から作成するためカスタマイズも自由で他社システムとの連携も柔軟に行うことができます。デメリットとしてはコストと時間が大幅にかかります。

ケースとしてあるのは独自CMSを販売するのにスクラッチで制作会社が開発するといった場合です。

まとめ

如何でしたでしょうか。本章ではCMSとはどんなものか?その機能やメリット・デメリットについてCMSで制作した場合のサイト費用などを解説させて頂きました。ひとつひとつを掘り下げていくと多くの開設が必要になりますのでこの章では初心者向けの導入編として概略を解説させて頂きました。CMSでのサイト制作やリニューアルの方がいらっしゃいましたら、弊社でも制作からサポート・運用まで対応しておりますので是非お問合せを頂ければと思います。

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