WordPressでホームページを作成する際に必要になってくる便利なツールが「プラグイン」です。
プラグインってそもそもどういうもの?
どのプラグインを使えばいいのかよくわからない
プラグインを利用するとき気を付けないといけないことを知りたい
など、本章ではプラグインとは?から、どのようなプラグインがあるのか、おすすめプラグインとしてどのようなものがあるかなどを解説していきます。プラグインについて学んでいただき社内でのブログ活用等にお役立ていただけると幸いです。
WordPressプラグインとは?
WordPressプラグインとはWordPressがもともと装備している機能以外で、別途用意されているカスタマイズツールのことを指します。WordPressでホームページを制作・運用するにあたって様々な拡張ツールが用意されており、これらを利用することでより効率的にホームページを作成することができたり、運用を効率よく進められるようになります。
プラグインのメリット
プラグインを導入するメリットとしては下記の2つのメリットがあります。
1.利用したい機能を無料または低コスト、短時間で 導入が可能
例えばSEO対策のためのhtml記述や、お問合わせフォームの作成、XなどのSNSアカウントとの連携といったごく一般的に利用されている機能に関してもプラグインがないと、1から作成する必要がありコストと時間がかかりますが、プラグインが用意されていることで比較的簡単に短時間で実装することができます。
2.WordPressの管理画面上で管理が可能
本来、拡張機能をプログラミングした場合ですと、ソースを確認しても、どの場所に記述されているか一目ではわからず、知識のない管理者だと不明点が多く管理できない可能性もあります。プラグインを利用することにより、管理画面からわかりやすいUIを用いての操作が可能になります
プラグインのデメリット
プラグインを導入した場合のデメリットもここではいくつか解説いたします。
1.プラグインの開発が止まった場合、セキュリティ面で問題発生する可能性がある
WordPressのプラグインは、たくさん存在しますがそのほとんどが有志により開発・提供されているものです。そのため開発者を特定できず、ソフトの内容が担保されているわけではなく、また更新やサポートは開発者に依存してしまいます。そのためバージョンアップがされなかった場合、WordPressがバージョンアップした場合、そのバージョンアップモデルでは稼働しなかったり、セキュリティ上不安を残したままになったりするケースも考えられます。
2.複数のプラグインを利用した際、稼働がうまくいかない可能性がある
プラグイン自体が様々な有志により開発されているため、AというプラグインとBというプラグインを実装した際に相性が悪くサイトがうまく稼働しないといったことが起こる可能性があります。また複雑なプラグイン同士を複数用いたりすることでサイトの表示スピードが遅くなるなど弊害が生じることもあります。
WordPressプラグインの種類
メリット・デメリットがあるプラグインですが、あまり多くのプラグインを利用せず、適切な利用を行うことでWEBサイトの制作もはかどることは間違いありません。ここではよく利用される人気のプラグインをいくつかご紹介したいと思います。
サイトのバックアップにお薦め「BackWPup」
作成したサイトですが何かの拍子にデータが消えてしまった時の対応や、外部から攻撃された際に元の状態に復旧させたいなどバックアップは不可欠になります。FTPソフトを用いてサーバに接続し、サイトのフォルダ毎バックアップする方法もありますが、手動で行わないといけなかったり、自動実行させるとしても自動実行のプログラムを書くなど知識が必要になります。その点「BackWPup」では、簡単にサイトのデータを管理画面より操作し丸ごとバックアップできるのでお薦めです。
SEO対策にお薦め「ALL IN ONE SEO」
SEO対策に用いるWordPressプラグインのひとつに「ALL IN ONE SEO」があります。このプラグインを組み込むことで管理画面から簡単に基本的な内部SEO対策を施すことができます。
SEO対策として
1.作成するページのタイトルやディスクリプションを簡単に設定できる
2.Googleの検索結果に表示したくないページも容易に指定できる
3.GAとの連携に必要な作業を軽減できる
といったことが挙げられます。
セキュリティ強化にお薦め「SiteGuard WP Plugin」
WordPressは日本のみならず世界中で利用されているCMSとして有名ですが、誰もが無料で利用できる反面、その脆弱性が指摘されることも多いため、セキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。
セキュリティ強化用のSiteGuard WP Pluginを利用することで下記のセキュリティ強化を図ることができます。
サイトの表示速度の改善にお薦め「WP Super Cache」
WordPressはプラグインをいくつか組込み運用するケースが多いですが、表示スピードが遅くなるという欠点も抱えています。「WP Super Cache」を用いることでサイトの表示速度を改善でき、初心者でも比較的簡単に利用できるプラグインですので表示スピードが気になる方は是非実装してみて下さい。
お問合せフォームの作成にお薦め「Contact Form 7」
固定ページや投稿ページを作成するのとは異なり、問合せフォームを一から作成する場合プログラムを組む必要がある為、知識のない人では荷が重い作業となります。Contact Form 7を用いることで簡単の問合せフォームを作成することができます。
フォームに関してはプラグインを利用する以外に外部のASPサービスを組み込む方法もあります。
たとえば「formrun」というツールではフォーム作成を行うのにかなり充実した機能を持っており、プランもいくつか用意されていますのでお客様のご要望にあったフォームが比較的簡単に作れるツールとして検討してみても良いと思います。
XMLサイトマップを作るのにお薦め「XML Sitemaps」
検索エンジンのクローラーにサイト内にあるページ情報や最終更新日などを伝えるためのサイトマップが簡単に作成できるプラグインとして「XML Sitemaps」がおすすめです。これを利用することで検索エンジンのクローラーがサイト情報を効率的に読み込んでくれるようになるためSEO効果が期待できます。
プラグインを利用する際の留意点
必要なプラグインに限定する
様々なプラグインが用意されているため、あれもこれも設置したくなることもあるかと思いますが、プラグインの導入にあたっては「必要最低限なもの」に限定してください。WordPressはその脆弱性を指摘されることが多く、プラグインも同様に脆弱性があるものもが存在します。多くのプラグインを設置することでその脆弱性が露呈し障害が発生する可能性を高めてしまうことも鑑みて不必要なプラグインは設置せず、適切な運用を図ることをお勧めします。
プラグインとWordPressテーマとの相性を把握する
WordPressテーマによっては利用できないプラグインがあり、またテーマとプラグインの相性は、重要になります。利用したいプラグインが使えるものか否か、またバージョンによっても使えないプラグインもありますのでそのあたりをしっかりと見極めて運用する必要があります。
WordPressもプラグインも原則としてはバージョンアップを繰り返していきますので、古いバージョンのものが稼働しないといったケースも十分考えられます。
可能であれば常に最新のバージョンに更新を行い、運用していくことをお勧めします。
複数のプラグインの同時更新は行わない
プラグインのインストールの際もそうですが、複数のプラグインをインストールするときは一つずつ行います。更新作業の際にも1つずつアップデートをおこないます。その理由としては、複数のプラグインを一度にインストールまたは更新作業を行った場合、不具合が発生した際に、どのプラグインに問題があるのか判断するのが難しくなるためです。若干手間ではありますが1つずつ行うことで不具合の有無を確認することができます。
まとめ
本章ではWordPressプラグインとはどういったものか、どのようなプラグインがあるか、プラグインのメリット・デメリットについて解説させて頂きました。WordPressを用いたホームページ作成に於いてプラグインは大変便利なツールであるとともに、注意して利用ないと様々な問題が発生するため気を付けて運用する必要があります。中規模以上のサイトで企業にて運用するようなサイトの場合はWordPressはあまり向いていないかもしれませんが、低予算で小規模サイトを作成して運用するには非常に扱いやすいCMSですので、その利用に関しては注意をしながら運用頂ければと思います。
弊社でもWordPressでのサイト制作は行っていますので、WEBサイトの制作を検討されている方はお気軽にお問合せ下さい。