効果的な不動産会社ホームページのSEO対策

不動産会社の皆様はその多くがSUUMOやアットホームといった大手不動産ポータルサイトに物件を掲載し、反響を得て成約に繋げるといった活動をしていることと思います。掲載する物件数が多くなればなるほど、また成約件数が増えれば増えるほど手数料も上がっていくため、不動産会社の中には、ポータルサイトからの集客から自社WEBサイトでの集客へシフトしていきたいと考えている方も少なくありません。

本章では不動産会社ホームページのSEO対策について、不動産サイトでのSEOキーワードや注力するべきコンテンツなどを解説していきます。自社WEBサイトでの集客をお考えの方にとって参考になれば幸いです。

SEO対策イメージ

不動産会社のホームページのSEO対策とは

不動産会社のホームページに対するSEO対策とは具体的にどういった施策になるでしょうか。定義としては「不動産に関するキーワードで検索した結果、上位表示されるようにする施策」を指します。

賃貸の部屋探しをしている人であれば、たとえば、「池袋 賃貸 ワンルーム」と検索したユーザーに対して該当する物件情報や一覧ページが上位表示されたり、住宅購入を検討している人であれば「中古マンション 豊洲 3LDK」と検索したユーザーに対して該当する物件情報や一覧ページが上位表示されたりする施策です。リスティング広告とは違い、SEO対策としての施策の為、検索上位に表示されるようになれば毎月高い広告費を掛ける必要がないというメリットがあります。

SEO対策の重要性

本章の冒頭でもお伝えしたように、多くの不動産会社が不動産ポータルサイトを利用して集客を行っており、Google検索でも「エリア名+賃貸マンション」や「エリア名+中古マンション」といったキーワードで検索しても1ページ目は大手不動産ポータルサイトの物件一覧サイトが表示されてしまうことがほとんどですが、個別の不動産会社のホームページでの上位表示方法はやり方によっては可能です。

不動産ポータルサイトはサイトのボリュームも非常に大きいためSEO効果も強いのが特徴ですが不動産会社のホームページでSEO対策を進める重要性を解説していきます。

コンテンツが充実することで資産となる

リスティング広告や不動産ポータルサイト頼みにならない手法をとることは自社のコンテンツ資産を増やし、ロングテールキーワードからの流入や顕在顧客はもとより潜在顧客からの流入経路を作ることになり、中長期でみた際に「集客するためのコンテンツ資産」を持つことに繋がります。

検索意図に沿ったユーザーに来訪頂ける

ユーザーに検索してもらえそうなキーワードを織り込んだコンテンツを用意することで検索意図に沿ったユーザーの集客効果を狙うことができます。ビッグキーワードを用意することはもちろん、物件名+エリア+賃料や設備条件、入居条件、などスモールキーワードを織り交ぜてコンテンツを作成したり、不動産について知りたい人たち向けにコンテンツを用意するなど、様々なコンテンツを用意することで検索意図に沿ったユーザーからのサイト来訪が期待できます。

自社サイトのブランディング効果が狙える

例えば地場の不動産会社であれば自社営業エリアに特化した詳細な情報提供コンテンツを用意したり、不動産投資会社であれば、投資に関するノウハウや留意点など、これから投資を始めたい方に伝えたいコンテンツを豊富に用意するなど、コンテンツテーマを決めて目的に沿ったコンテンツを豊富にそろえることで「赤羽の不動産なら●●!」「不動産投資に詳しいコンテンツが充実しているのは▲▲」など目的に沿ったブランディング効果が狙えます。

不動産サイトのSEOキーワード

では具体的にSEOキーワードを選定するときに、どのようなところを注意して決めていけばよいでしょうか。

この「キーワード選定」はコンテンツ作りにおいて最も重要な作業になります。選択するキーワードにより、コンテンツの内容やサイトの構成が決まりますので全体的に必要なキーワードを網羅しつつ、その中から必要なキーワードをピックアップしていきます。

ロングテールキーワードを考える

先程もお伝えしたように「エリア名+賃貸マンション」のようなキーワードでは大手不動産が上位を独占してしまうことがほとんどで、検索流入を獲得することが難しいです。

よってロングテールキーワードを作る際には例えばですが「エリア名+賃貸マンション+ペット可」といった具合に、さらに絞り込んだキーワードでコンテンツを用意していく必要があります。

競合サイトのキーワード確認

ネットでの集客やWEBマーケティングを推進しているサイトを見ると、そのコンテンツ内容は参考になるものが多くあります。力を入れている競合他社のWEBサイトを参考にしながら、どのようなキーワードで流入経路を確保しているかなど確認することで自社サイトのコンテンツ作成に於いてキーワード選定の際に参考になるかと思います。

選択したいキーワード:駅名や間取り、条件など

都心部であれば、最寄り駅がどこなのか気になるところです。ユーザーが検索する際も「駅名+賃貸マンション+〇〇」といったケースが想定されるため、駅名キーワードはコンテンツに網羅するようにします。

また単身者やカップル、ファミリーといった家族構成によって求める間取りも変わってきます。「駅名+中古マンション+2LDK」などのキーワードもコンテンツに網羅できるようにします。

駅名や間取り以外でも「ペット可」「楽器可」「徒歩5分」といった入居条件や徒歩分といった内容も重要な要素と言えますのでこのあたりのキーワードもうまく取り入れて網羅していくと良いと言えます。

SEOに強いページ構成

SEOの評価に繋がる要素として、キーワードとは別に「サイトのページ構成」が挙げられます。サイト内にパンくずリストを設置し、またWEB接客ツールを用いてユーザーをナビゲートするなどの仕組みを用いたりすることも大切ですが、まずはサイト来訪者に利用されやすいページ構成に如何にできるかが重要なポイントと言えます。ここでは、一般的に有効と言われているサイト構成をご紹介していきます。

地域や沿線駅を選択できる条件指定ページを用意

物件検索のTOPページには必ず営業エリアを選択できるページを用意します。サイトの規模や営業エリアに合わせてユーザーが利用しやすいエリア選択ページを用意しましょう。

「MAPから探す」の設置もよいですが、月間の検索件数により課金されるケースがある為、設置する際にはそのあたりも鑑みて検討する必要があります。

検索条件指定~物件詳細ページを作成

「エリアから探す」「沿線駅から探す」からスタートし、絞り込み条件も付加してキーワードに沿ったページを生成できるようにします。表示されるページとキーワードがマッチする事で、ロングテールキーワードで検索した際にヒットしやすくなり、SEO効果が期待できます。

物件条件検索イメージ

物件詳細ページまで可能であれば静的URLで表記するようにして、SEO効果を高めます。検索から物件一覧までの導線を示唆する「パンくずリスト」の設置もSEO対策として有効です。

特集ページの作成

エリアや沿線駅以外の検索導線として、「徒歩5分以内」「ペット可物件」「楽器可物件」「女性限定」といった条件面に特化した特集ページを作成することで、ある条件で探している人たちの目に留まるようにして導線確保を狙います。また特集ページのキーワードでロングテールからの流入も狙っていきます。

特集検索イメージ

お客様の声・施工実績などのページを作成

何故この物件を選択したのか、部屋を決めるまでや購入に至るまでのストーリーを掲載したり、施工実績を掲載することはサイト来訪者にとって有益な情報となり検索エンジンからの評価の対象となります。

また、こうした事例は経過年数とともに増えていくコンテンツとして中長期的なSEO効果が期待できます。

スタッフ紹介ページやブログを作成

どのような人が働いていて接客をされているか、スタッフの“人”と“なり”が見て取れるコンテンツを用意することで顧客に安心感を与えます。また外部サイトでのブログではなくサイトに紐ついていく内部ブログを活用してスタッフブログを定期的に続けていくことも中長期的なSEO対策として有効です。

尚、ブログの内容に関してはなるべく業務や物件に関連する内容やエリア情報などに絞り込んでいくことでユーザーにとって有益な情報の割合が高くなりますので、このあたりも気にしながら進めていきましょう。

不動産サイトでのSEO対策:3ポイント

WEBサイトの運用に於いてSEO対策として施す内容は下記の「SEOで検索上位表示?基礎から始めるSEO対策!」のコラムも参考にして頂ければと思いますが本章では不動産サイトでのSEO対策でも特に気を付けておく点を解説してきます。

増やしていくコンテンツを最初から用意する。

前述しているお客様の声や施工事例、スタッフブログ、オーナー様の声など継続して増やしていけるコンテンツを用意することで中長期的に見るとサイト経過年数とともにコンテンツ数が増えていくため検索エンジンより、コンテンツが更新されており、ユーザーにとって有益な情報が増えていると高い評価を受ける割合が高くなります。

物件情報を充実させる

賃貸、売買問わず掲載する物件情報はできればこだわりを持って不動産ポータルサイトに掲載されている物件情報量以上のものを掲載することで、情報の差別化を図ることをお勧めします。

具体的な情報量の差別化ポイントとしては、その物件に関してのちょっとした豆知識やオーナー様の声、エリア情報など物件をキーにして関連する情報を紹介文として掲載するだけでも情報に深みが増し、ユーザーにとって有益な情報となります。

1記事あたりの文章量は3,000文字程度を目指す

サイト内に例えばコラムを作成したり、スタッフブログを掲載する場合、1記事あたりの文章量は3,000文字程度を目指しましょう。あまり文章量が少ないと検索エンジンから評価されにくかったり、多い場合ユーザーが「読み疲れ」するケースも多くサイトからの離脱に繋がりかねません。適度な文字数を保ちつつ記事を作成することをお勧めします。

まとめ

本章では効果的な不動産会社ホームページのSEO対策について、その重要性やSEOに強いページ構成はどのようなものか、不動産サイトでのSEO対策のポイントなどを解説しています。物件情報が主体となりがちな不動産会社のホームページですが、様々な工夫をすることで物件以外にもユーザーにとって有益な情報が発信でき、中長期でのSEO対策を施すことで反響獲得に繋げていけると考えています。

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